宅建の勉強時間でよく言われるのが「300時間」。
広い試験範囲をしっかりカバーし、安定して合格点を取るためには、
それくらい必要と言われることも少なくありません。
しかし、仕事や育児、介護など、現代は忙しい人も多いですよね。
「そんなに勉強時間を確保できるだろうか…」
と不安になる方もいると思います。
実際、私自身もまとまった勉強時間を取るのはかなり難しいタイプでした。
結果的に、宅建合格まで4年かかりましたが、累計の勉強時間は約100時間+α(スキマ時間10時間程)です。
ただし、短時間だった分、すぐに合格できたわけではありません。
この記事では、実際に私がどれくらい勉強したのか、どんな配分で進めていたのかを、
リアルな体験ベースでお伝えします。
この記事のポイント
- 宅建は300時間以上必要と言われることが多い
- ただし、勉強経験や環境によって必要時間はかなり変わる
- 私は累計約100時間+スキマ時間10時間程で合格したが、短時間だった分、4年かかった
- スキマ時間の有効活用や「少しでも触れる習慣」が役立った
宅建は何時間必要と言われている?
一般的には300〜500時間と言われることが多い
一般的に宅建に合格するために必要な勉強時間は、初学者で300時間〜、
経験者やスクール利用者は200時間〜と言われています。
宅建は範囲が広く、丸暗記だけで挑める試験ではありません。
権利関係や法令上の制限、税・その他分野など、理解しながら覚える必要があるため、
十分な勉強時間を確保することが重要だと感じます。
また、近年は受験者数の増加に伴い、試験の難易度も上がっている印象があります。
令和7年度試験は難化の影響で合格点が下がりました。
難化した年は受験者全体の得点が下がるため、合格点も低めに設定される傾向があるためです。
しかし、それ以前は36点前後、つまり7割以上の正答が必要とされる年が続いていました。
「ある程度しっかり勉強しないと厳しい試験」であることは間違いないと思います。
ただし、人によって前提条件がかなり違う
ただ、私は「宅建は絶対に300時間必要」と一概には言い切れないとも感じています。
理由は、人によって前提条件がかなり異なるからです。
たとえば、
- 資格勉強や長文問題に慣れているか
- 不動産や法律系の知識・実務経験があるか
- 学生・社会人・子育て中など、置かれている環境
- 毎日まとまった勉強時間を取れるか
などによって、必要な勉強時間は大きく変わります。
同じ300時間でも、集中して勉強できる人と、細切れ時間を積み上げる人では、体感もかなり違うと思います。
「何時間で受かるか」だけでは測れない
また、「勉強時間を確保すれば合格できる」という単純な話でもないと感じています。
短期集中で一気に仕上げる人もいれば、
- 1年目は宅建業法
- 2年目は権利関係
- 少しずつ知識を積み上げる
というタイプの人もいます。
また、
- 暗記が得意な人
- 理解してから覚えたい人
- 過去問中心が合う人
- インプット重視の人
など、勉強スタイルも人それぞれです。
そのため、「○時間やれば絶対受かる!」とは言い切れず、
ちゃんと理解することや自分に合った進め方を見つけることも大切だと思います。
【実体験】私の勉強時間と点数推移
年ごとの点数と勉強時間
| 年度 | 点数 | 合格点 | 勉強時間 |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 35点 | 36点 | 約30時間 |
| 2023年 | 33点 | 36点 | 約20時間 |
| 2024年 | 32点 | 37点 | 約20時間 |
| 2025年 | 36点 | 33点 | 約30時間 |
※スキマ時間除く
平日は0〜2時間ほど、休日はほぼ勉強できず、直前期だけ少し増やすようなスタイルでした。
2025年は、オーディブルやYouTubeも活用し、耳から学ぶ時間をかなり増やしていました。
あと数点が埋まらない時期が続いた
毎年、「あと少し」で届かない状態が続きました。
問題を解いていても、
「なんとなく見たことはある」
「惜しいところまでは分かる」
という感覚はあるものの、知識が曖昧で正解しきれないことが多かったです。
特に、
- 細かい数字
- 似た制度の違い
- 例外規定
- 法改正部分
などは、勉強時間不足をかなり実感しました。
ただ、その一方で、
「じゃあ何を増やせば受かるのか」
が分からない時期も長かったです。
宅建業法をもっとやり込むべきなのか、比較的得意だった権利関係を伸ばすべきなのか。
あと数点だからこそ、逆に方向性に迷うこともありました。
勉強時間が少ないと“維持”が難しい
勉強時間が少ない状態で複数年受験すると、「知識の維持」がかなり難しいと感じました。
毎年、ある程度は思い出すところから始まりますし、覚えたはずの内容も意外と抜けています。
特に宅建業法は、
- 点数源になりやすい
- 落とせない
- 覚える量も多い
という科目なので、知識が抜けるとかなり痛かったです。
また、過去問の演習量も不足しやすく、「見たことがある問題」で止まってしまい、
“瞬時に判断できるレベル”まで持っていけていなかったと思います。
さらに宅建は、法改正点も比較的しっかり試験に出ます。
思った以上に変更点が多く、毎年きちんと確認し直す必要がありました。
少ない勉強時間でも役立ったこと
スキマ時間をできるだけ使った
まとまった勉強時間が取りにくかったため、できるだけスキマ時間を使うようにしていました。
2025年は特に、
- Amazonのオーディブルでテキストを聞く
- YouTubeで重要論点や法改正を確認する
など、“耳から学ぶ”時間を増やしていました。
家事中や移動中は意外と集中して聞けることも多く、短時間でも勉強に触れやすかったです。
ただ、子どもの相手をしている時などは、当然ながら難しいこともありました。
そのため、「理想通りにはできない前提」で考えることも大切だったと思います。
完璧を目指しすぎないようにした
勉強時間が限られていたからこそ、「全部理解してから次に進む」は意識しすぎないようにしていました。
もちろん理解は大切ですが、宅建は範囲がかなり広い試験です。
一つの分野に時間をかけすぎると、他の範囲まで手が回らなくなってしまいます。
そのため、
- まずは全体に触れる
- 何度も見返す前提で進める
- 曖昧でも一度最後まで行く
ことを意識していました。
「毎日少しでも触れる」が大きかった
振り返ると、一番大きかったのは「完全に離れないこと」だったと思います。
長時間勉強できる日ばかりではなかったので、
- YouTubeを1本見る
- テキストを数ページ読む
- 問題を数問だけ解く
など、小さくても触れる日を増やすようにしていました。
もちろん、何もできない日も普通にあります。
それでも、「また次の日に少し触れる」を繰り返したことで、少しずつ積み上がっていった感覚がありました。
宅建の勉強時間は「総量」だけではない
1年集中型と複数年積み上げ型は別物
宅建の勉強スタイルには、
- 1年で一気に仕上げるタイプ
- 数年かけて積み上げるタイプ
の両方があると思います。
短期間で集中して勉強できる人は、一気に合格まで持っていけることもあります。
一方で、私のようにまとまった時間を取りにくい場合は、少しずつ知識を積み上げる形になりやすいです。
短時間だと長期戦になりやすい
ただ、短時間学習にはデメリットもあります。
どうしても知識の定着に時間がかかるため、合格まで年数が伸びやすくなります。
また、
- モチベーション維持
- 毎年の法改正対応
- 忘れた部分の復習
など、長期戦ならではの大変さもありました。
逆に、少しずつでも積み上がっていく
それでも、少しずつ続けていると、前年より理解できる部分は確実に増えていきました。
最初は読めなかった問題文が読めるようになったり、バラバラだった知識がつながっていったり。
大きく伸びた感覚がなくても、「少しずつ積み上がっている」という実感はありました。
忙しい人はどう勉強時間を考えるべき?
毎日何時間もできなくても大丈夫
仕事や育児をしながらだと、毎日何時間も勉強するのはかなり大変です。
そのため、まずは「勉強に触れる頻度」を意識するだけでも違うと思います。
5〜10分でも、
- 問題を見る
- 動画を見る
- 音声を聞く
など、完全に離れないことが大切でした。
ただし、短時間=簡単ではない
ただ、短時間でも受かる可能性はある一方で、「楽に受かる」という意味ではありません。
勉強時間が少ないと、
- 合格まで長くかかる
- 忘れやすい
- 演習不足になりやすい
などの難しさもあります。
短時間学習は、「簡単」ではなく「長期戦になりやすい」と感じました。
自分に合う勉強スタイルを選ぶことが大切
独学が合う人もいれば、通信講座やスクールを使った方が進めやすい人もいます。
独学か通信講座かの選び方については別記事で詳しくまとめています↓
宅建は独学で合格できる?実体験から通信講座との違いも解説
宅建の学習を独学か通信講座かの選び方についてまとめました。
特に、
- 一人だと続かない
- 勉強範囲が整理できない
- 法改正やスケジュール管理が不安
という場合は、サポートを使うのも十分ありだと思います。
大切なのは、「自分が続けやすい形」を見つけることでした。
まとめ
宅建の勉強時間にはかなり個人差があります。
私は累計約100時間+スキマ時間10時間程でしたが、合格まで4年かかりました。
短時間でも積み上げれば合格は可能ですが、
短期間で確実に合格を狙うなら、もっと勉強時間は必要だと思います。
また、必要な勉強時間は、
- 勉強経験
- 生活環境
- 勉強スタイル
- 集中できる時間
によっても大きく変わります。
「何時間やれば受かるか」だけではなく、自分に合ったペースや方法を見つけることも大切だと感じました。

